[名所旧跡案内] −大聖寺 [柴北上区]− 戻る
大聖寺(恵日山大聖寺、禅宗)柴北にある。 檀家をはじめ、地区の信仰の中心である。本尊は阿弥陀様で「乳あみだ」として有名である。 寺内のたくさんな石塔、古文書については町誌に詳しい。現住職は光峰和尚、先住は文雄和尚、先々住は当山中興の拙堂和尚である。 檀家は、柴北上、葛川、山田、高津原、畑川、柴北下、黒松、犬飼町部、千歳村などにある。 正月3ヶ日には大般若が催される。2月15日にはネハン会が催される。 4月8日には降誕会(お花祭り) が催される。この日は甘茶をお釈迦様の仏像に注いでお参りし、甘茶をいただく。この日の甘茶もらいが子供たちには大きな楽しみであった。この行事は今も連綿として続いている。 4月末から5月はじめのつつじの咲く頃に、敬老会が催される。敬老会には老人がたくさん集まり、お寺様の心のこもったお接待を受ける。 5月のお茶摘みの頃には、近くの人々がお寺に集まり、楽しいお茶摘みの奉仕をする。 8月15日(前は旧7月15日)にはウラ盆会が催される。ウラ盆会には檀家の人が全部参る。戦没者の慰霊祭も行われる。檀家には、日清、日露の役で戦没者は1人もなかった。 ウラ盆会には精霊流しも行われる。精霊の乗る舟を作り、樋ノ口橋の上からつり下げ川に流す。初盆のところは、提灯なども持って集まり、見物人も多くにぎやかである。 10月5日から「ダルマ講」が催される。本山から巡教師がみえてお説教がある。参った人には甘酒が振舞われ、茄子のカラシ漬けが出されるのが恒例である。御詠歌の席も設けられていた。拙堂和尚は声がよく、御詠歌が上手なことでも有名であった。ダルマ講にはお参りが多く、門前市をなす程であった。 12月八日には成道会が催される。 金神除け、金神除けの祈序榿お札は大聖寺が本家で文化10年から始まっている。自動車の事故除け、土木、建築、移転の事故除け、結婚の障り除け等の祈序棯行われ、お札が出される。その効験はあらたかで、今もお札をいただきに来る人が多い。 乳もらい。大聖寺の本尊は禅宗には珍しく阿弥陀様で「乳あみだ」として有名である。お参りして、乳を授った女の人も多い。 星祭り、病除け、虫除け、火伏せ(ウナマ地蔵様)の祈序樅行い、お札を出している。 [出典:長谷の里生活誌(犬飼町長谷老人会 昭和58年3月31日発行)] [出典:犬飼町誌(昭和53年3月31日発行)]